日本プライマリ・ケア連合学会
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新家庭医療専門医

Q&A

研修期間について

家庭医療専門研修プログラムの修了には何年必要ですか?
日本専門医機構の総合診療専門研修プログラムを修了済みの方の家庭医療専門研修プログラム「単独研修」は、最短2年で修了可能です。
家庭医療専門研修を総合診療専門研修プログラムと同時に行う「連動研修」では、総合診療専門研修を開始してから4年が最短です。
従って、総合診療専門研修が3年プログラムでしたら、総合診療を修了して1年後、同研修が4年プログラムでしたら、総合診療の修了と同時に家庭医療専門研修プログラムを修了するのが最短となります。
産前・産後、育児、病気療養や家族の介護のために一旦勤務を休みたいのですが、不足する専門研修はどうしたらよいですか?
産前・産後、育児、病気、介護、その他家族の事情などで専門研修を一旦休むことを「休止」と呼びます。
休止日数が所属プログラムで定める家庭医療専門研修 I、II 期間のそれぞれ 20%までの場合は、研修期間を延長せずに修了できます。また、家庭医療専門研修 I では12カ月連続研修がありますが、この期間中に休止が入った場合も20%までの短縮なら、12カ月連続研修の要件を満たすものとします。これらを超えたときは、不足する研修期間を延長して研修しなければ修了できません。この場合の延長申請は不要です。
※ 休止期間の数え方
月数の小数点以下は1カ月を30日として計算してください。
例)6カ月の20%は1.2カ月です。1.2カ月 = 1カ月 + 6日 となります。
1カ月は、ある日から次の月の同じ数字の日の前日までです。
例)1月6日から2月5日まで、2月1日から2月28 (29)日まで、3月1日から3月31日まで
※ 家庭医療専門研修 I の12カ月連続研修期間の中途に休止が入った場合、休止前と休止から復帰後の研修施設が同一ならば、前後を合計して9.6カ月研修していれば、「12カ月連続」と認めます。
※ 総合診療専門研修プログラムと連動研修の場合は、日本専門医機構のルールも確認の上、計画を立てて下さい。
育児、病気療養や家族の介護のためにフルタイム勤務ができない場合は、どうしたらよいですか?
研修の休止に準ずる理由(産前・産後、育児、病気、介護、その他家族の事情など)の場合、次の点をプログラム運営・FD委員会で審査してパートタイム研修を認めます。
・週に2日(半日×4日を含む)程度以上研修すること
・当該領域の研修すべき内容が実施可能であること

時短勤務の日数計算は、プログラム責任者からの申請をもとにプログラム運営・FD委員会で承認します。 この際、
[(勤務時間)/(就業規則の1日勤務時間)]×[(週間出勤日数)/4]×(パートタイム研修期間)
で計算される数字を基準にしますが、合理的な範囲で概算となる場合があります。
 例)1日7時間45分勤務のところ、午前中のみの時短勤務とした場合、それが3時間30分でも4時間でも0.5日とカウントする可能性があります

事前にプログラム責任者から学会担当係へ、電子メールでご相談下さい。
※総合診療専門研修プログラムと連動研修の場合は、日本専門医機構のルールも確認の上、計画を立てて下さい。
パートタイム研修が認められた場合、研修期間は必ず延長しなければなりませんか?
「休止」による研修期間の短縮のルールを準用します。Q&Aの『産前・産後、育児、病気療養や家族の介護のために一旦勤務を休みたいのですが、不足する専門研修はどうしたらよいですか?』を参照してください。この場合、パートタイム研修期間をフルタイム研修期間に換算して不足する日数と休止日数の合計を、上記のルールにおける休止日数に置き換えてください。
パートタイム研修の場合は、家庭医療専門研修 I の12カ月連続要件の扱いはどうなりますか?
6カ月以上のフルタイム研修に連続して、あるいは休止期間を挟んで引き続き同じ施設でパートタイム研修を行った場合、暦の期間で12カ月以上ならば、12カ月連続要件を満たすものとします。ただし、研修期間の月数計算は勤務時間等で換算される数字になります。
例1)4月1日~9月30日:A診療所で家庭医療専門研修 I のフルタイム研修6カ月
   10月1日~3月31日:休止6カ月
   翌年4月1日~9月30日:A診療所で半日 × 週4日のパートタイム研修6カ月
   → 12カ月の連続要件は満たすものとし、研修期間のカウントは9カ月となります。
例2)4月1日~9月30日:A診療所で家庭医療専門研修 I のフルタイム研修6カ月
   10月1日~3月31日:休止6カ月
   翌年4月1日~7月31日:A診療所で半日 × 週4日のパートタイム研修4カ月
   → 連続期間は10カ月ですが、休止の場合20%までの期間(この場合2.4カ月)は延長しなくて良いので、12カ月の連続要件は満たすものとし、研修期間のカウントは8カ月となります。
研修すべき期間が月単位で定められていますが、1カ月の定義を教えて下さい。
フルタイムの勤務(研修)を1カ月行うことで、1カ月の研修とします。
1カ月は、ある日から次の月の同じ数字の日の前日までです。
例)1月6日から2月5日まで、2月1日から2月28 (29)日まで、3月1日から3月31日まで
月数の小数点以下は1カ月を30日として計算してください。
例)6カ月の20%は1.2カ月です。1.2カ月 = 1カ月 + 6日 となります。

勤務先で異動後の初日が月曜日など週単位で定められている場合、上記の 計算から最小限の日数が欠けるのは構いません。
例)7月6日(月)~1月3日(日)を6カ月とカウントして構いません
※総合診療専門研修プログラムと連動研修の場合は、日本専門医機構のルールも確認の上、計画を立てて下さい。
フルタイムの定義を教えて下さい。
研修先の就業規則で定められている1日の就業時間(8時間、7時間45分など)を勤務して、これが週4日以上ある場合をフルタイムとします。
例1~3はフルタイムで研修を行っているとみなします。
例1)A病院総合診療科で1日勤務を月~金曜日に行う
例2)A病院総合診療科で月~木曜日に勤務し、金曜日は院内他科(他院でも可)の研修にあてる
例3)A病院総合診療科で月曜日から金曜日までの勤務だが、そのうち火曜日午後と金曜日午後は他科研修にあてる
週間の勤務日数が4日より多くても、これによって研修期間を短縮することはできません。
また、残業や当直をフルタイム研修とみなすための時間数に組み入れることはできません。
例4)毎日残業が4時間あるので、週3日でもフルタイムとみなせるか? → フルタイムとはみなせません
例5)忙しい当直が月2回(実働計16時間)あるので、通常勤務が週3.5日でもフルタイムとみなせるか? → フルタイムとはみなせません
シフト制の勤務体制の場合は、夜間の勤務日も計算に入れて構いません。
例6)24時間を3区分したシフト制で勤務しており、週に4回以上の勤務がある → フルタイムとみなします
※総合診療専門研修プログラムと連動研修の場合は、日本専門医機構のルールも確認の上、計画を立てて下さい。
ブロック研修中に夏休みを取った場合、その分、研修期間を延長しなければなりませんか?
期間中に夏期休暇やその他の有給休暇を取得した場合、その休暇日も勤務(研修)日数に数えて構いません。ただし、3カ月のブロック研修中に有給休暇を20日間取るなど、研修に支障が出るほどの休暇があった場合は、研修期間を延長して補充するなどしてください。

研修の中断と再開について

事情があってプログラムでの研修を中断しました。再開するときは元のプログラムでなければなりませんか?
研修を修了せずにプログラムから離脱することを「中断」と呼びます。後日「再開」することができ、その際は研修の一貫性の観点から元のプログラムを推奨しますが、別のプログラムで再開することもできます。
中断が家庭医療専門研修 I の連続12カ月の途中だった場合、再開後に改めて連続12カ月の研修をしなければなりませんか?
家庭医療専門研修 I の期間は18カ月以上で、うち12カ月以上は同一施設で連続して行わなければなりません。家庭医療専門研修 I 連続12カ月の途中でプログラムでの研修を中断した場合、研修済みの期間を、「合計18カ月以上」の計算に組み込むことはできますが、改めて12カ月以上の連続研修が必要です。ただし、あとわずかで12カ月になるところだった、という場合は個別に検討いたしますので、学会へご相談ください。
中断期間中の様々な経験は、再開後のプログラムにおいて修了に必要な経験として認められますか?
Off-the-job training、地域保健活動および研究は認められます。
中断後も引き続き研修手帳が利用可能ですから、研修再開の意思があれば、中断中に受講したOff-the-job trainingや実施した地域保健活動の記録を入力しておいて下さい。研究活動については専門医試験の申請時において過去5年間のものが認められますので、中断中の研究活動も要件に合致するものとして認められます。
なお、Fami-Logに記載すべきその他の項目(ポートフォリオにする事例も含む)については、中断期間中のものは使えません。

プログラムの移籍について

事情があって現在のプログラムでの研修を継続できません。他のプログラムへ移籍できますか?
専攻医は原則として1つの専門研修プログラムで一貫した研修を受けなければなりませんが、やむを得ない理由がある時に他のプログラムへの移籍が認められます。移籍が認められた場合、前プログラムでの研修履歴を引き継ぐことができます。 やむを得ない理由としては、家族の事情による転居によって現在所属のプログラムの研修先へ通勤できない場合があります。他のプログラムでの研修をしてみたい等は、やむを得ない理由として認められません。
あらかじめ委員会による審査が必要ですので、移籍の必要があるようでしたらプログラム責任者へ相談し、プログラム責任者から事前に申請をして下さい。
日本専門医機構の総合診療専門研修プログラムについて移籍が認められました。連動する新・家庭医療専門研修プログラムも移籍できますか?
移籍できます。ただし、移籍先の家庭医療専門研修プログラムも総合診療専門研修プログラムと基幹施設が同じでなければなりません。
あらかじめ委員会による審査が必要ですので、プログラム責任者から事前に申請をして下さい。

その他研修プログラムについて

家庭医療専門研修の期間中に、短期間の他領域研修をしたいのですが、認められますか?
家庭医療専門研修は、3カ月、6カ月、12カ月などのまとまった期間(ブロック)で行われますが、1カ月を上限にブロック研修期間の20%までは、家庭医療に関連する他領域の研修(外部施設を含む)を行うことを認めます。ただし、休止がある場合は休止期間と合算して20%までとします。
例1)4-9月:A診療所で家庭医療専門研修 I 、この間、緩和ケアを学びに1カ月他院で研修
→ 6カ月の家庭医療専門研修 I として認めます
例2)4月-翌年3月:A診療所で家庭医療専門研修 I 、この間、精神科診療を学びに1カ月他院で研修
→ 12カ月の家庭医療専門研修 I として認め、12カ月の連続研修の要件も満たすものとします
※ これは新・家庭医療専門研修プログラムにおいてのみ認めるものです。日本専門医機構の総合診療専門研修と連動研修の場合は、同機構のルールにも従って下さい。
他の家庭医療専門研修プログラムで研修の一部を行うことができますか?
6カ月以内に限り可能です。専攻医個人の能力向上とプログラム交流による質改善に資するため、専攻医が他の認定プログラムの研修施設で家庭医療専門研修の一部を受けることができます。
プログラム運営・FD委員会で確認を行いますので、計画がある場合は事前にプログラム責任者から学会担当係へお知らせ下さい。
海外の家庭医療研修を受けることができますか?
学会の承認により、3カ月以内に限り海外での研修を家庭医療専門研修の一部として行うことができます。
専門医制度認定委員会が海外研修の内容とこれにより欠ける認定プログラムでの研修について審査し承認の可否を決めますので、計画がある場合は事前にプログラム責任者から学会担当係へお知らせ下さい。

総合診療専門研修との連動研修について

既に日本専門医機構の総合診療専門研修を始めている専攻医ですが、途中から新・家庭医療専門研修との連動研修が認められますか?
家庭医療専門研修が始まる時に家庭医療専門研修の開始を届ければ、その後の研修は総合診療専門研修との連動研修とすることができます。
例)2020年4月1日から日本専門医機構の総合診療専門研修を開始
  2020年4月1日~2021年3月31日 内科研修
  2021年4月1日~2021年6月30日 救急研修
  2021年7月1日~2021年12月31日 総合診療専門研修 II(家庭医療専門研修 IIの要件も満たす)
  この場合、家庭医療専門研修の開始日は、2020年4月1日とすることもできますし、2021年7月1日とすることもできます。
※ 修了要件となるOff-the-job training や地域保健活動をカウントできるのは、家庭医療専門研修の開始日以降に限られますので、ご注意下さい。
既に日本専門医機構の総合診療専門研修を始めている専攻医ですが、総合診療専門研修を過去に遡って家庭医療専門研修として認めてもらえますか?
2018年度から2020年度の間に日本専門医機構の総合診療専門研修プログラムを開始した専攻医は、以下の条件を満たす場合、履修済みの総合診療専門研修の研修歴を家庭医療専門研修の研修歴として認めます(これを移行措置といいます)。ただし、移行措置を申請できるのは総合診療専門研修プログラムでの研修開始が 2018年度および 2019年度の専攻医は2021年4月末日まで、2020年度の専攻医は2022年4月末日までとします。これ以外の専攻医は移行措置の対象外です。
条件1)原則として、新・家庭医療専門研修プログラムの基幹施設と、在籍中の総合診療専門研修プログラムの基幹施設が同一であること。
条件2)移行しようとする研修歴が、新・家庭医療専門研修プログラムの基準を満たしていること。

なお、移行措置の期限を過ぎた後でも、新・家庭医療専門研修の開始登録をした後の研修については、総合診療専門研修との連動研修が認められます。
※ 修了要件となるOff-the-job training や地域保健活動をカウントできるのは、家庭医療専門研修の開始日以降に限られますので、ご注意下さい。
日本専門医機構の総合診療専門研修との連動研修の場合、例えば家庭医療専門研修 I との連動研修として、総合診療専門研修 I だけでなく総合診療専門研修 II や内科研修であっても認められますか?
総合診療専門研修における研修領域名にかかわらず、家庭医療専門研修 I の研修施設であり研修内容を満たしていれば家庭医療専門研修 I とみなされます。家庭医療専門研修 II でも同様です。

専攻医に関する届出・申請について

専攻医の研修開始登録の際に届け出た研修計画を変更したいのですが、どうしたらよいですか?
制度上の要件を満たし、貴プログラムで定めて学会から認定されている研修内容の範囲内であれば、研修計画の変更についての報告は不要です。
2017年3月以前に臨床研修を修了した医師が、2020年4月からの総合診療専門研修を始めたのですが、新・家庭医療専門研修の開始登録は、「2017年以前の臨床研修修了者用」ですか?「2020年4月1日以降に総合診療専門研修プログラムを開始した専攻医用」ですか?
「2020年4月1日以降に総合診療専門研修プログラムを開始した専攻医用」で届け出て下さい。
「2017年以前の臨床研修修了者用」は、2018年4月にスタートした新専門医制度に該当しない世代で総合診療専門医を取得し得ない方を対象とする特例です。総合診療専門研修プログラムでの研修を日本専門医機構に認められた場合は、新・家庭医療専門研修との連動研修が可能です。

研修内容の実施時期について

Fami-Logに記録が求められている研修内容は、それぞれどの期間のものが認められますか?
ポートフォリオ:研修開始日から修了日まで(他科研修中も含めてよい)
経験目標と自己評価:家庭医療専門研修I, IIの期間に限る
教育カンファレンス:家庭医療専門研修I, IIの期間に限る
職場基盤評価:家庭医療専門研修I, IIの期間に限る
Off-the-job training:研修開始日から修了日まで(他科研修中も含めてよい)
地域保健活動:研修開始日から修了日まで(他科研修中も含めてよい)
論文・著書・学会発表:専門医認定審査の申請時点から過去5年(臨床研修期間を除く)
定期的な振り返り:研修開始日から修了日まで(他科研修中も行うのが望ましい)
1年ごとの振り返り:研修開始日から修了日まで(他科研修中も行う)

ポートフォリオについて

ポートフォリオにする経験事例は、いつのものが認められますか?
家庭医療専門研修の開始登録をしてから修了するまでの期間の事例が認められます。総合診療専門研修プログラムとの連動研修で、内科、小児科、救急などの研修中に経験した事例も、家庭医療専門研修プログラムの本学会認定指導医の指導の下、ポートフォリオに取上げることができます。
一方で総合診療専門研修が、家庭医療専門研修プログラムの開始前に行われていた場合、そこでの経験事例を用いることはできません。
専門医認定審査に不合格となり、翌年にポートフォリオを再提出する場合は、家庭医療専門研修プログラム修了後の経験事例でも、所属していたプログラムの指導医に指導をお願いしてポートフォリオを作成することができます。

プログラム管理委員会について

プログラム管理委員会の業務は何ですか?
次の業務を行います。
1) 基幹施設と連携施設の緊密な連絡のもと、プログラムの作成やプログラム運用上の問題点の検討や再評価を継続的に行う。また、専攻医の学習機会の確保、研修環境の整備、継続的・定期的に専攻医の研修状況を把握するシステムの構築、適切な評価の保証を行う。
2) 専攻医の採用基準および修了基準を定め、専攻医の採用判定、中間評価、修了判定を行う。判定の最終責任はプログラム責任者が負う。
3) 専攻医の中間評価、修了判定時の評価および修了者の専門医認定審査結果などを分析し、プログラムの改善を継続的に行う。
4) 必要に応じて専攻医および指導医へのフィードバックを提供し、専攻医および指導医からのフィードバックを受ける。
プログラム管理委員会はどのような人で構成すればよいですか?
プログラム責任者、各連携施設における指導責任者、専攻医の教育に協力する医師以外の関連職種および専攻医により構成してください。なお、構成員について学会への届出は不要です。

指導医について

認定指導医とは、日本専門医機構の総合診療領域特任指導医でもよいですか?
当学会の認定指導医を取得する必要があります。
認定指導医を取得・更新するために必要な指導医養成講習会は、何を受講すればよいですか?
当学会が開催する指導医養成講習会の受講単位を3単位以上取得して下さい。詳しくはこちらをご覧下さい。
認定指導医以外が指導してもよいですか?
家庭医療専門研修では原則として当学会の認定指導医が指導をして下さい。認定指導医以外にも専攻医を指導する上級医がいらっしゃれば、指導の一部を担っていただくことは構いません。この場合でも、当該施設での専攻医教育に関して、認定指導医の目が行き届いているようにしてください。

経験目標について

研修手帳(Fami-Log)に記された経験目標は、家庭医療専門研修のみで達成しなければなりませんか?それとも総合診療専門研修プログラムでの内科その他の研修期間も含めて良いですか?
家庭医療専門研修の中で経験するようにして下さい。初期臨床研修や他の領域別研修で経験を積んでいても、家庭医療専門研修の中で経験する機会がなければ、Fami-Logの『5 経験目標と自己評価』の当該欄にチェックは入りません。一方、家庭医療専門研修に入る前にある程度実践できるようになっていれば、家庭医療専門研修で経験した時点で、はじめから、例えば「第4段階」にチェックが入ることはあり得ます。

教育カンファレンスと職場基盤評価について

教育カンファレンスの種類を詳しく教えて下さい
診断・治療をテーマにしたもの:鑑別診断や治療方針をテーマにしたもの。一般的な内科のカンファレンスをイメージしていただくとよいです。
困難事例のマネジメントをテーマにしたもの:ここで言う困難事例とは、単に医学的な困難さではありません。患者の心理的・精神的要因、社会的あるいは経済的要因、医療・ケアを提供する側の要因、これらが複合的・相互作用的に絡まって、対応に困難をもたらしている事例です。これは「診断・治療をテーマにしたもの」や「専攻医の教育を主目的にしたもの」と兼ねても構いません。
専攻医の教育を主目的にしたもの(診療目的とは別に開催):専攻医が経験した症例を通じて家庭医療の学びを深めるためのものです。例えば、「この症例をSDHの面から掘り下げてみよう」などです。症例に基づくカンファレンスなので、一般論を学ぶ勉強会、抄読会などは含みません。
職場基盤評価の評価票はどれを用いたらよいですか?
家庭医療専門研修では360度評価(Multisource Feedback Assessment)、Case-based discussion、Mini-CEXの実施が求められています。それぞれの評価票の例をこちらこちらに掲載しています。各施設で独自のものを使用しても構いません。
職場基盤評価の評価票は学会へ提出が必要ですか?
学会への提出は不要です。実施の記録として、Fami-Logの所定欄へ日時・種類・指導医からのコメントを記載して下さい。

Off-the-job training について

Off-the-job trainingの臨床36単位のうち、必修のウイメンズヘルス3単位は、産婦人科をどの程度研修すると免除になりますか。
ブロック研修なら1カ月、週1回(1日)の外来研修なら3カ月、週1回(半日)の外来研修なら6カ月とします。
2018年、2019年に研修を開始した専攻医はOff-the-job trainingで何単位必要ですか。
臨床、マネジメント、教育、研究のそれぞれで半分(小数以下四捨五入)とします。ただし、臨床の中でウィメンズヘルス、災害医療はそれぞれ2単位が必要です。
Off-the-job trainingのカテゴリーごとの上限はありますか。
オンラインで受動型学習の場合のみ、各カテゴリーで上限半分とします。
UpToDate®の生涯教育単位(CME credit)の取得方法を教えて下さい。
1) 個人のIDでLog Inしてください。
・施設契約(サイトライセンス)で使用できる場合でも、CME creditを付けるには[Register] から必要事項を入力してIDを発行する必要があります。
・個人契約のうち、student and resident subscriptionsではCME creditは付きません。
2) [CME] → [setting] でJPCAを選択します。これで検索する毎に0.5ポイントずつ積算されていきます。
3) 証明書の発行:[Redeem CME] からJPCAの生涯教育ポイントにしたい項目を選択し、指示に従ってチェックしていきますと、Certificateをダウンロードできるようになります。0.5 pointsにつき、Off-the-job trainingの臨床領域0.2単位になります。
Off-the-job training や地域保健活動は、いつのものが認められますか?
家庭医療専門研修プログラムでの研修開始日から修了までであれば、家庭医療専門研修 I, II の期間に限らず参加したものをカウントして良いです。

研究について

研究の要件がありますが、いつの研究実績でも良いですか?
家庭医療専門医認定審査に申請する時点で、過去5年以内(ただし臨床研修期間を除く)の研究実績を用いることができます。家庭医療専門研修プログラムにおいては、これが実現できるよう計画的に指導をして下さい。
ポートフォリオ発表会での発表は研究実績になりますか?
ポートフォリオ発表会での発表は、臨床に関連した事例の報告と振り返りになり ますので、研究実績とは言えません。
症例報告ではない活動報告は研究活動業績として認められますか?
地域での活動、教育活動などについても、学術雑誌(商業誌含む)に掲載が決まったものを業績として認めます。
家庭医療に関連する領域とは、どのような範囲ですか?例えば呼吸器内科系の雑誌に掲載された症例報告でもよいですか?
呼吸器内科系の雑誌に掲載された症例報告で問題ありません。家庭医療の特性上、限定的な定義は困難ですが、Fami-Logの[経験目標と自己評価]に掲載されている領域を参考にご判断下さい。

研修手帳(Fami-Log)について

家庭医療後期研修ver.2の専攻医ですが、web版研修手帳(Fami-Log)を使えますか?
Web版の研修手帳(Fami-Log)は、新・家庭医療専門研修プログラム専用で、同プログラムの専攻医にのみ配布しております。家庭医療後期研修プログラム(ver.1, 2)の専攻医の先生は、研修開始時に配布された冊子体の研修手帳を引き続きご利用下さい。
新・家庭医療専門研修を、家庭医療後期研修ver.2との連動研修で行っています。研修手帳が2つありますが、どうしたらよいですか?
1) 専攻医・指導医の先生には大変お手間を掛けますが、Ver.2の研修手帳(冊子体)の記載を、新家庭医療のweb版研修手帳(Fami-Log)へ転記し、以後はFami-Logのみをお使い下さい。
2) 新家庭医療の制度では、毎年研修手帳を提出いただきます。2021年4月が初回の提出時期になります。Fami-Logの提出はweb上で自動的に行われます。冊子体の研修手帳の提出は不要です。
3) 既に冊子体の研修手帳への記載量が多くて、転記に多大な時間を要するようでしたら、これまでの「振り返り」のページのみは冊子体のままにして、Fami-Logの該当欄には“冊子体の研修手帳に記入済み”と入力して下さい。その他の項目はver.2と異なる評価基準となりますので、最終的な修了判定のためにFami-Logへの入力が必要です。また、この場合、提出の際に冊子体の該当ページのコピーをお送りいただく必要があります。
新・家庭医療専門研修を、日本専門医機構の総合診療専門研修との連動研修で行っています。研修手帳が2つありますが、どうしたらよいですか?
別組織の専門研修プログラムですので、お手間でも両方の研修手帳に入力して下さい。
新・家庭医療専門研修を、総合診療専門研修プログラムとの連動研修で行っています。Fami-Logにはいつのことを記載したらよいですか?
Fami-Logに記載する対象期間は項目により異なります。これは家庭医療専門研修の修了要件となっている種々の研修について、いつのものが認められるかの違いによります。
1.研修開始日以降、総合診療専門研修プログラムによる研修期間も含めて記載するもの
  1) 必須のもの
   [トップ]の研修履歴、[10-1定期振り返り]、[10-2振り返り1年毎]
  2) 記載できるもの
   [4 PF]、[7 Off-JT]、[8 地域保健活動]、[9-1論文著書]、[9-2学会発表]
2.家庭医療専門研修I, II(総合診療専門研修I, IIと兼ねる場合も含む)の期間のみについて記載するもの
  [5- I]~[5- IV-VII]、[6 教育カンファ](同ページの職場基盤評価も含む)
研修手帳(Fami-Log)の振り返りの記録は、内科や小児科の時期のものも入力するのですか?
家庭医療専門研修プログラムでの研修開始日以降の振り返りは、家庭医療専門研修 I, II の期間に限らず実施したものを記録して下さい。特に総合診療専門研修との連動研修の場合、他科研修も家庭医になるために大切な研修となります。また1年毎の成長を振り返ることも大切です。
Fami-Logの指導医記入欄に入力してよいのは認定指導医のみですか?
原則として認定指導医が入力して下さい。一部、指導医コメント欄などに、実際に指導した認定指導医資格を持たない指導医が入力していただくのは構いません。