日本プライマリ・ケア連合学会

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セミナー

専門医部会フォーラム

プログラム 専門医部会フォーラム2018



11月10日(土)
企画1「専門医制度 徹底討論会(仮)」
(120分)
筑波大学医学医療系 地域医療教育学  前野 哲博
医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック  大橋 博樹
他調整中
 新専門医制度が本年4月からスタートしました。総合診療専門医は新制度の大きな目玉となり、当初は順調な滑り出しのもと制度設計がすすめられていました。しかし、とくに2016年の日本専門医機構の執行部が刷新されたことを機として、総合診療専門医のありかたは大きく変わり、制度設計の経緯にあたっても大きな混乱が生じ、また現在もその混乱は続いています。
 いったいなぜこのような混乱がおきてしまったのか、そしてそこにはどのような経緯があったのか、制度の設計に中心的に関わっていただいていた先生方に直接その詳細な経緯を伺うとともに、人口構造や疾病構造が大きく変化する日本の将来の課題を見据え、これからの総合診療専門医の制度はどうなるのか、どうあるべきかを、広く専門医のみなさまや、これから専門医を取得する若手のみなさまのご意見もききながら、徹底討論を行いたいと思います。
企画2(メイン企画)「今こそ考える、ジェネラリズムをどう日本で発揮するか」
(120分)
東京城東病院 総合診療科  森川  暢
モミの木クリニック  福井  謙
にちなんファミリークリニック  飛松 正樹
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野  青木 拓也
 総合診療の専門医制度が混乱しているという情勢から日本の総合診療の専門性を再確認する必要があります。家庭医療専門医を取得した医師も診療所、病院の総合診療科、内科 など様々な場所で働く中で、もやもやを感じている人も多いです。総合診療医と、いわゆる内科医、臓器別専門医との専門性の違い は明確にあり、総合診療医の専門性"ジェネラリズム"が今後の日 本の医療には必要なのだという共通の言語を、 家庭医療専門医は持たなければなりません。
 今回は、診療所、病院、研究など様々な立場のシンポジストがどのようにしてもやもや乗り越え、ジェネラリズムを発揮してきたかを紹介します。壇上とフロアのディスカッション、グループディスカッションを通して、明日からジェネラリズムを発揮するヒントを持ち帰ってもらいたいと思います。
 新専門医制度がスタートするにあたって、総合診療専門医のコンピテンシーをどのように伝えるかが求められています。特に、私たち専門医自身が理解するだけでなく、学生、研修医、他科専門医、多職種、地域住民など、(相手に合わせて)、私たちが何者であり、どのようなことをすることができるかを簡潔に伝えることが必要です。
 皆さん、自らの専門性を十分に伝えきれなかったという経験はないでしょうか。今回は、多様な立場のパネリストから、それぞれの教育現場でどのようにコンピテンシーを伝えているか、その実践内容や苦労、工夫を紹介します。そして、参加者からの質問や参加者の意見も伝え、壇上とフロアとで相互方向のディスカッションを行います。きっと、我々のコンピテンシーを(様々な立場のみなさんに)伝えるヒントが見つかることでしょう。
11月11日(日)
企画3「専門医になってからの生涯学習 -より複雑で捉えどころのない学びの世界を生き抜く‐」
(190分)
河北総合病院  塩田  正喜
頴田病院  茂木  千明
東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 専門職学位課程  加藤   寿
帯広協会病院  堀   哲也
福井内科消化器科クリニック  福井 慶太郎
久地診療所  喜瀬  守人
 専門医を取得するまでは、ポートフォリオやコアコンピテンシーなどが学習の道標となってくれました。しかし、専門医取得という目標が達成された今、私たちは何をよりどころに学んでいけばよいのでしょうか?
 このワークショップでは、専門医取得後に生まれる下記のような様々な疑問に対して、一歩先行く取り組みをされている先達の知恵をシェアしながら、参加者同士が新しい発見や学びを交換しあえるようなインタラクティブな場を、みなさんと共に作っていけたらと思っています。奮ってご参加ください。
<疑問>
  • 家族もでき、生活も変わるなか、今までのような学び方を続けられるの?
  • プライマリ・ケアの研究に関わりたいけど、どうやって学びを増やしていけばいいの?
  • 中間管理とかマネジャーとしての役割も期待されるようになったけど、その役割を果たすためにどんなことを、どうやって学んでいったらいいの?
  • 今の職場でトップになってしまったんだけど、もう周りには聞けないし、どうやって学び続けていったらいい?
  • 多職種連携、医師会活動、学会活動など、どうやって立ち回り方を学んでいけばいいの?
企画4「Clinical Audit〜知る、見る、手を動かすセッション」
(90分)
本輪西ファミリークリニック  佐藤 弘太郎
帯広協会病院 総合診療科  岩上 真理子
若草ファミリークリニック  後藤  高明
まどかファミリークリニック  西園  久慧
  研究に関心はあるけども以下のようなことを感じている方はおりませんか?
  専門医を取るために研究ポートフォリオは何とか書いたけど、その後は…、
  専攻医の研究ポートフィリオをどう指導しよう?自分もできていないし〜、
  忙しい毎日なので診療と研究を合わせた形でうまいこと実施できないかな。
  仮説の検証というよりは、もっと直接的に実臨床に生かせる事ってないの?

 そんな方々に朗報です。 Clinical Auditっていう方法があります!Auditは“監査”という意味で、標準的な診療と実診療を比較して評価し、改善活動へ繋げる学術活動のことを言います。当日は外来診療場面をベースにしながら、Clinical Audit概論、事例紹介、実際のやり方について具体的に体験しつつ理解を深めていただく予定です。そしてClinical Auditを研究方法の1つの選択肢として、参加者の皆さんに持って帰ってもらえればと思います。
企画5「地域で神経難病に対してどう取り組んでいくか?〜ただの寝たきりにしていませんか?あきらめていませんか?〜」
(90分)
医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック  大橋 博樹
医療法人社団神天会 登戸内科・脳神経クリニック  三上 恭平
 78歳認知症で寝たきりのおばあさん、こんな方みたことありませんか?医師も看護師もケアマネも何も疑いなく、誤嚥性肺炎と褥瘡の予防のみに目が行っているケースは少なくありません。しかし、このような方の中にパーキンソン病など、原疾患の治療により改善可能な患者さんがいることは、案外注目されていないのではないでしょうか。このような患者さんを発見し、神経専門医と協力し救っていくためには、それに気づく眼が必要です。それは医師だけではどうにもなりません。川崎市多摩区で行われている神経難病患者 を多職種で拾い上げる取り組みを紹介し、多職種でどのように連携して「地域の治癒力」を上げるのかというテーマについて、90分1本勝負で考えます。