認定薬剤師
プライマリ・ケア認定薬剤師制度について
日本プライマリ・ケア連合学会のプライマリ・ケア認定薬剤師制度は、医療系学会としては初めて、薬剤師の認定制度についての第三者評価機関である「公益社団法人 薬剤師認定制度認証機構」より「特定領域認定制度」として2011年2月21日付新規、2014年3月14日付更新の認証を受けました。特定領域認定制度(P)は一般の薬剤師研修認定制度(G)より領域性・専門性が高く、いわば上位に位置する認定薬剤師制度です。
日本プライマリ・ケア学会は三学会合併の前、第32回日本プライマリ・ケア学会総会(2009年8月22日)においてプライマリ・ケア認定薬剤師要綱を承認し、プライマリ・ケア認定薬剤師の認定制度を創設いたしました。
この制度は薬剤師の資質向上とわが国のプライマリ・ケアの発展に寄与することを目的としています。地域を基盤として継続的に展開される包括的、ならびに全人的なプライマリ・ケアについて、その知識、技能および態度を修得することを目指します.プライマリ・ケア領域の研修の受講、所定の単位の修得および試験により本学会が適当と認めた薬剤師をプライマリ・ケア認定薬剤師と認定します。
プライマリ・ケアとは、幅広く国民の健康福祉に関わるあらゆる問題を総合的に解決していこうとする地域での実践活動です。日本プライマリ・ケア連合学会は医師、歯科医師、薬剤師、看護師、介護職、福祉職などが参加し、多職種が同じ席に着き一緒に考え活動するという特色があります。
現在の地域医療は多職種との連携・協働なしには成り立ちません。地域医療実践の担い手として薬剤師も期待されています。地域で多職種と協働し、やりがい・生きがいを求める薬剤師にプライマリ・ケアは魅力的なものでしょう。今、その一員に加わることが薬剤師にとって大きなチャンスだと思われます。
研修によってプライマリ・ケア能力、すなわち患者を総合的に見て必要な対策が取れる能力、多職種と連携する能力などを高め、地域における薬剤師の役割を広げること期待しています。
単に認定を取得するというのではなく、学会活動と地域医療を通してプライマリ・ケア認定薬剤師を創り育てる指導的な薬剤師になって頂きたいと考えています。